取引先との会食を成功させるために!おすすめしたい手土産の選び方

 

取引先との会食にて、手土産は交流を深めるためにも大切なものとなります。
先方に喜んでもらえるようなものを選んで、会食を成功させたいですよね。
そこで、渡す際に気をつけたいポイントやおすすめの手土産の選び方についてご紹介していきます。

手土産の渡し方について

新社会人になって、ビジネスマナーについて一通り習ったという方も多いと思います。ですが、手土産の渡し方についてはあまり自信がないという社会人の方も数多く見かけます。

相手に気持ちよく受け取ってもらえるように、手土産の渡し方について改めて確認してみましょう。

手土産を渡す場所

手土産を渡す場所において、この場所でないとマナー違反ということはありません。
一番に考えてほしいのは、相手が受け取りやすい場所であるかということです。取引先の会社に訪問した時は、通された応接室や会議室などで渡すのがベストでしょう。

また、会食の場合に渡す場所としては、基本的には会食終了後のお店の外になります。タクシーまで見送る時や、駅での別れ際、お店から出た玄関先など自然な流れで渡せるようにしましょう。

手土産を渡すタイミング

先方の会社に訪問して、応接室に通されるといつ手土産を渡そうかとソワソワすることもあると思います。うっかり忘れてしまわないように、すぐにでも渡したいという気持ちになりますよね。
ですが、手土産は基本的にはお互いの挨拶が済んだ後に渡すようにしましょう。

名刺交換や挨拶が終わった後であれば、落ち着いて渡すことができます。会食の場合は、終了時に渡すのが基本と覚えておきましょう。
ですが、手土産が少し大きめのものである場合、到着時から袋をガサガサさせていると相手に気を遣わせてしまうこともあります。

そんな時は、お店に手土産を預かってもらうことも検討してください。
事前に相談しおけば、大半のお店は預かってくれることが多いです。いつまでも持っているのも…と思い最初に渡してしまうと、相手の席の場所を取ってしまうことになるので注意しましょう。

上司と訪問した場合・一人で訪問した場合

取引先との会食に、上司と訪問している場合は、上司に手土産をお任せするようにしましょう。
これは、上司の顔を立てるという意味があり、自分は後輩だから何でも率先してやらなくてはと焦る必要はありません。

一人で会食に訪問して、取引先の方は複数人いるという場合は、その中で最も地位が高い人に手土産を渡すようにしてください。
名刺交換後であれば、判断がしやすくなります。改めて名刺交換をしなかったという場合は、上座に座っている方に渡すというようにするのがベターです。

渡し方のマナー

よく、外袋ごと手土産を渡している方がいますが、基本的には袋から出して箱の状態で渡すことが望ましいです。

外袋は荷物になるだけでなく、運んでいる時に汚れがついてしまうこともあります。袋は自分で持ち帰り、中身だけを相手に渡すようにしましょう。

箱の外にお店の名前や商品名などが書いてある場合は、文字が相手に見えやすいようにして両手で渡すと美しく渡せます。ですが、会食時の手土産は相手がその後持ち帰ることも考えなくてはなりません。

箱の状態で持ち運びしにくい手土産であれば、外袋ごと渡すようにしてください。
その際には「袋ごとでよろしいでしょうか。」と相手に気を遣う言葉も添えるようにすると印象が良くなります。

手土産の選ぶ時の注意点

手土産は、今後も良い関係を築いていきましょうという気持ちを込めてお渡しするものになります。
そのため、相手が喜んでくれるもの、珍しがってくれるものなど、印象に残るものを選ぶことがポイントとなります。

過度な気を遣わせすぎずマナーを守った対応ができるように、価格帯や熨斗について見ていきましょう。

いくらくらいの手土産がいいか

相手に喜んでもらいたい!という気持ちが大きくなりすぎて、高価な手土産を選んでしまいそうになることもあると思います。
ですが、誰の目から見ても「これは高そう…。」と思う手土産は、相手を申し訳ないという気持ちにさせてしまうこともあります。

また、人からしてみれば嫌味にとられる場合もあるため、目新しさや豪華さだけで選ぶのは気をつけたいところです。
価格帯としては、3,000円から5,000円くらいのものを目安として選ぶようにしていきましょう。

熨斗のつけ方

手土産には熨斗をつけるのが基本です。

その際は「蝶結び」の熨斗をつけるようにしてください。その理由は、蝶結びには何度も繰り返すという意味があるからです。
これから何度でも、末永くお付き合いしていきましょうという意味を込めるためにも、会食時の手土産には蝶結びの熨斗がマナーとなっています。

熨斗の表書きには「粗品」と「御礼」の二種類があります。手土産選びを担当している時に迷うのが、どちらを選んだらいいのかということですよね。
そこで、二種類の違いを見ていきましょう。

・粗品
初めて会食する方に使用する表書き。
接待の場を持てたことに対する感謝の気持ちや、一般的なお礼の意味を込めて使うことができます。

・御礼
二度目以降の会食にて手土産を渡すという場合には、こちらを使用するのが一般的です。
以前、取引先の方に何らかの手土産をいただいたという場合に、そのお返しという意味で御礼を使うこともあります。

取引先に喜ばれる手土産

手土産を選ぶ担当になったら、一体何を選べばいいのか…とかなり迷うことだと思います。
そこで、取引先に喜んでもらえるような手土産の選び方についてご紹介していきます。

取引先の会社や家族に適したお土産

取引先の会社の人数や男女比が分かっている場合は、その点に考慮して手土産を選んでみるようにしましょう。

男性が多いならおかき、女性が多いなら洋菓子といったように、会社の方々の好みに合うと喜ばれるでしょう。また、取引先の代表と会食するという場合は、その方の家族に向けたものにすると良いでしょう。

「奥様やお子様とご一緒にどうぞ。」という言葉を添えると、温かみのある印象を残すことができます。

地域の特産品

取引先の方が、遠方からこちらまで訪問してくれるという場合は、地域の特産品を渡してみてはいかがでしょうか。
「地元の○○を使ったものです。」など、少しアピールしつつお渡しすれば、会社がどういったところにあったか、周りは何が盛んなのかなど、より相手に強く印象を残すことができます。

日持ちのするお菓子

手土産に選びやすいお菓子ですが、できれば日持ちのするものを選ぶようにしましょう。
いくら珍しくおいしそうなものでも、当日中に消費期限が来てしまうようなものは避けた方が良いです。

手土産はもらってその場で開けるということはほとんどなく、大半の方が持ち帰ることになるものです。そのため、後日ゆっくり食べられるような、個包装になった羊羹やクッキー、マドレーヌなどが特におすすめです。

質を重視したお酒

相手がお酒好きと分かっている場合は、質を重視したお酒を手土産にするのも良いでしょう。
会食時にはお酒がゆっくり飲めないということも多いため、家に帰ってゆっくり飲んでいただくという意味も込められます。

ですが、健康上お酒をやめている、飲めないという方もいるため、お酒を渡す際は事前リサーチをしっかりしておくようにしましょう。

まとめ

取引先との会食はただでさえ緊張するものだと思いますが、手土産をお渡しすることで一気にお互いの距離を縮めることができるようになります。

日頃の感謝の気持ちや、これからの関係が発展することに期待を込めて、相手に喜んでいただけるような手土産を選んでみてください。